最終更新日 2024年11月15日

「ESCO事業に取り組みたいと考えている」
「省エネ活動がしたい」
「株式会社エスコシステムズの評判について知りたい」

ESCO事業(エスコじぎょう)とは、エネルギーサービスカンパニー事業の略語であり、簡単に言えば「企業の省エネ活動のサポート事業」の事と思って下さい。
クライアント企業から依頼があったとして、その場合にまず光熱水費の現状使用状況を確認します。
その上で改善案の策定や新設備の導入、更にはそれらの保守点検等を行ってその結果出来た削減実績から報酬を受けるというビジネスです。

ESCO事業会社が全額負担する訳では無い

もちろん、ビジネスとして成立させる程の実績が要求されますので、削減出来る数字は大きい程に良い事は言うまでもありません。
ちなみに、この時にクライアント企業が導入する削減設備の建設費用等は、誤解される事もありますがエスコシステムズなどESCO事業会社が全額負担する訳では無いです。
最初の段階で、「一切の経費は掛からないし、削減実績から報酬をもらうだけ」という趣旨の説明がある事もあります。
ですが、それは「今現代掛からないだけ」であって、後年になってからはしっかり返済しないといけません。
その点をしっかり見て行った場合、ESCO事業会社に仕事を依頼した場合は、ファイナンスに伴う金利であったり事業会社への経費がカウントされますので、自前で削減努力を行った場合よりも大概は多くの経費が必要になります。
つまり、その事を考慮した上でもメリットがあるか否かを、最初の段階でしっかり考えておく必要があるという事です。

ESCO事業関連の契約について

そんなESCO事業関連の契約には、クライアント側が資金を調達しつつ返済リスクを負う事になる「ギャランティード・セイビングス契約」とESCO関連会社の方がお金を用意する「シェアード・セイビングス契約」の2パターンがあります。
どっちの契約になるかによって、その後の資金工面の展開が相当変わる場面も出て来ますので、契約の際は必ず両者の性質をしっかり理解した上で動く事が大前提です。

ESCO関連に申し込んだ場合のメリット

顧客の方に追加費用が発生しない事

続いて、ESCO関連に申し込んだ場合のメリットに関してですが、「顧客の方に追加費用が発生しない事」がまず最初に挙げられます。
前述にて、自前で省エネ対策をする方が安くなるとしましたが、例えば追加の改修工事が発生した様な時はその分の金額は、クライアント企業が負担する必要はありません。
契約期間終了後は、そのまま削減分は全て顧客の利益となります。
(※当然、改修工事の場合は工事費不要にて削減分がクライアント利益に)

省エネ効果の保証

他にも、「省エネ効果の保証」という項目も見逃せないポイントと思って下さい。
省エネ設備を入れたとしても、残念な事に当初目論んでいたパフォーマンス効果を出してくれない事も有り得ないでは無いです。
その結果として、顧客側が損を出してしまった場合には、その分をESCO関連の会社が負担してくれます。
つまり、初期投資をするだけの価値があるか否かの見極めさえ間違わなければ、クライアント側に損は発生しないという事です。

エネルギー関連の包括的サービスの一挙提供

更には「エネルギー関連の包括的サービスの一挙提供」という点も、大きいメリットにカウント出来ます。
例えばIT関連の導入等が分かりやすいですが、サーバーの選択からウイルス対策にクラウドにするのかワンオフにするか等、0から始めるのはとても大きい手間が掛かります。
その上で、スタッフ従業員一同に新しいシステムに慣れてもらうだけの猶予期間まで設定しないといけません。
エネルギー関連に関しても、自社で行う場合は似た様なコストを掛けなければいけませんが、企業に依頼してしまえば計画の立案から工事の実施に、運転や維持管理の方を全て賄ってもらえます。
最後には経費が掛かるとしても、ストレスなく通常業務を行える事は特に嬉しい恩恵と言えます。

省エネルギー化の効果の評価

後は「省エネルギー化の効果の評価」も、大きいポイントにカウント出来ます。
これは、特にESCO関連の方で効果の保証をする契約をする場合に物を言いますが、これが曖昧な場合はESCO関連の会社には利益が出ない事を意味しますので、会社はこの評価が良い結果になる様に全力を尽くしてくれるものです。
クライアント側としても、実際にどういった結果になったのかを視覚化してもらえる事は、大きい安心に繋がります。
ただし、ESCO事業は瑕疵や遺漏が完全にない物なのかと言えば、そんな事はありません。

事業が成立するには

事業が成立するには、削減分から十分大きいメリットが見込める様な施設を持っている事が大前提になります。
他にも、事業者側がクライアント企業が自前でも出来そうなプランしか提示せず、回収までの期間が長い技術であったり、効果検証が面倒な物に関しては倦厭してしまうというケースも実際に起きています。
これをクリームスキミングといって、日本語に訳すなら「良い所取り」となります。

まとめ

他にも省エネ効果保証の関係から、クライアント側がエネルギー使用に関して色々と細かい制約を課せられてしまうケースもあって、ストレスを無くすどころか逆に増えてしまったという様な報告も挙がっています。
そういった点を勘案するのであれば、まだESCO事業は、制度的に改修の余地があると見る事も出来ます。